いつか行きたい!オルセー美術館

オルセー美術館とは?

オルセー美術館はフランスのパリにある美術館です。もともと駅舎として使われていた建物なので、天井はドーム状で大きな時計が駅舎の名残を感じさせます。オルセー美術館には、1848年から1914年までに制作された作品が展示されています。けして長い期間ではありませんが、芸術の歴史上では非常に内容が濃い時代であったため、どの作品も教科書に掲載されているような有名なものばかりです。近くにはルーブル美術館もあります。オルセー美術館に展示されている作品よりも古い時代のものはルーブル美術館で所蔵されています。そして、オルセー美術館所蔵よりも新しい作品はポンピドゥー・センターの中の国立近代美術館に所蔵されています。

オルセー美術館に所蔵されている絵画作品は4000点以上で、その中から約1700点が展示されています。オルセー美術館の館内は地上階・中階・上階の3つのフロアーに分かれています。年代順に鑑賞する場合は地上階から上階そして中階の順にまわります。地上階には、印象派より前の彫刻作品が多数展示されています。上階には、印象派・ポスト印象派・新印象派、つまりゴッホやセザンヌ、ルノワールなど有名で人気のある作品が展示されています。中階は、自然主義や象徴主義、アール・ヌーボーの作品が展示されています。

半日程度ですべての作品を鑑賞することができるでしょう。館内にはレストランやカフェも併設されています。18歳未満は入館料が無料です。


オルセー美術館でみられる意外なもの

アール・ヌーボーとは「新芸術」という意味の言葉です。オルセー美術館には、平面的な作品から家具や内装まで展示されています。アール・ヌーボーの世界観は、どれかひとつだけをみても感じにくいことがあります。平面から空間まで総合的に鑑賞することでアール・ヌーボーの世界観を体感することができます。とくに素晴らしい展示は「食堂の木製内装装飾」です。食堂の一部をオルセー美術館に復元しています。使われている材料は、マホガニー、樫、ポプラ、施釉炻器、ブロンズと今では考えられない豪華さです。

中階の一部にジャポニスムという場所があります。ジャポニスムは、名前の通り日本らしいものが展示されている場所です。しかし日本人がジャポニスムを鑑賞しても「これが日本? 」と感じるでしょう。黒と金色の棚は仏壇のようにもみえます。魚が装飾された花瓶は浮世絵がヒントになっているといわれていますが、浮世絵を花瓶にすること自体が日本らしくないように感じます。ジャポニスムは、当時の芸術家が遠い日本を想像して作った作品たちなのかもしれません。

中階はアール・ヌーボーの世界

アール・ヌーボーとは「新芸術」という意味の言葉です。オルセー美術館には、平面的な作品から家具や内装まで展示されています。アール・ヌーボーの世界観は、どれかひとつだけをみても感じにくいことがあります。平面から空間まで総合的に鑑賞することでアール・ヌーボーの世界観を体感することができます。とくに素晴らしい展示は「食堂の木製内装装飾」です。食堂の一部をオルセー美術館に復元しています。使われている材料は、マホガニー、樫、ポプラ、施釉炻器、ブロンズと今では考えられない豪華さです。

中階の一部にジャポニスムという場所があります。ジャポニスムは、名前の通り日本らしいものが展示されている場所です。しかし日本人がジャポニスムを鑑賞しても「これが日本? 」と感じるでしょう。黒と金色の棚は仏壇のようにもみえます。魚が装飾された花瓶は浮世絵がヒントになっているといわれていますが、浮世絵を花瓶にすること自体が日本らしくないように感じます。ジャポニスムは、当時の芸術家が遠い日本を想像して作った作品たちなのかもしれません。

オルセー美術館に行く前に知っておきたい3つの言葉

オルセー美術館に行く前に「レアリスム」「バルビゾン派」「印象派」の3つの言葉の知識を身につけておくと、より深く鑑賞することができます。

「レアリスム」とは、写実主義のことです。レアリスム以前は、ありのままを描くのではなくタブーを侵さない作品ばかりでした。しかしレアリスムにもとづいた作品は、例え伝統的な約束事やルールを冒してでも現実をそのまま描いています。オルセー美術館に展示されているクールベの作品には、浮浪者や密猟者などが描かれています。絵にタブーとされてきたものを描くことで自分の意志を主張しているのです。

「バルビゾン派」のバルビゾンとは、パリから離れた場所にある森です。ミレーをはじめとした多くの画家たちはバルビゾンの自然に惹かれ訪れています。バルビゾンの自然に惹かれ移住した人もいます。バルビゾン派とは、バルビゾンからインスピレーションを受けて描いていた画家たちのことです。バルビゾン派の作品は、画面全体が濃い茶色で暗い色合いですが、その中に光を感じます。その後の印象派に続くステップとなった時代です。

「印象派」は、自然の光と大胆な構図で描かれた新しい表現です。印象派はポスト印象派に続き、ポスト印象派は新印象派へと発展します。

オルセー美術館はけっして広大な美術館ではありません。しかし、その中には絵画から彫刻、建築まで所狭しと作品が展示されています。


アートコラム「DECOROO」(デコルー)'s Ownd

0コメント

  • 1000 / 1000